大会のポイント
10月29日、2016年最後のドラディション大会が行われた。この大会は外務省のネパール外交関係樹立60周年記念事業として、日本とネパールの親善を目的に、一般社団法人 日本ネパール親善協会とドラディションの共催で企画された。
ネパール大使、ネパールの国民的英雄でありプロレスラーでもあるヒマラヤンタイガー氏も来場。日本・ネパール・スマイル・フェスティバルも同時開催されネパール民族舞踊や物産展等のイベントで来場者を楽しませた。
藤波選手は兼ねてからエベレストをも抱く壮大なネパールの自然や文化に関心があり、2015年にはネパール国際スタジアムで国際親善試合を行う予定だったが、同年4月25日のネパール大地震のために中止となってしまったという経緯がある。親善セレモニーの中で、およそ9,000人の被害者のためにヒマラヤンタイガー氏のラッパが響く中ファンと共に黙祷が行われた。
親善大会で 対戦する予定だったヒマラヤンタイガー選手と藤波のエキシビションマッチも行われ、両国のファンから熱い声援が送られた。
セミでは、藤波辰爾&坂口征夫組がスーパー・タイガー&那須晃太郎組と激突。坂口、スーパー・タイガー、那須が激しいキック戦を繰り広げる中、藤波がドラゴンスクリュー、ドラゴンスリーパーで加勢。最後は坂口の必殺技、神の右ヒザ(ヒザ蹴り)で那須から3カウントを奪った。
メインは、浜亮太とKENSOがタッグを組み、長井満也・関本大介組と対戦。プロレス界最重量(225キロ)を誇る浜がその重量感で相手チームを圧殺を狙い、KENSOが観客を煽りながら巧みに試合の流れを作る中、長井は場外戦に持ち込み会場中を巻き込み大乱闘を繰り広げる。関本は鍛え抜かれた筋肉と湧き出るパワーを武器に肉弾で相手チームにぶつかり、試合開始後15分ついに浜をラリアットでなぎ倒すことに成功。最後は長井が必殺のハイパーニー空牙でKENSOをマットに沈めた。
試合終了後の藤波選手のあいさつでは、来年デビュー45周年を迎えることと、2017年4月20日に予定されているデビュー45周年記念大会(後楽園)にかつての宿敵ベイダー選手が名乗りを上げていることを発表した。
最後は恒例の記念撮影が行われ、ネパール関係者、出場選手が一同にリング上に集まり、大会を締めくくった。
試合結果
ヘッドバットから
片エビ固め
田村和宏
ミノルスペシャル
新井健一郎
腕ひしぎ逆十字固め
三角絞め
時間切れ引き分け
藤波辰爾
神の右ヒザから
片エビ固め
スーパー・タイガー
長井満也
ハイパーニー空牙から
片エビ固め
KENSO