DRADITION 15th ANNIVERSARY
大阪南港ATCホール Cホール
13:00開場 14:00開始
THE RISE OF SPIRIT TOUR PHASE-2 IN OSAKA
レック株式会社 Presents DRAGON CUP 2023
大会のポイント
今大会と後楽園ホール大会(11月17日)にて争われるドラディション初のタッグトーナメント『DRAGON CUP 2023』は、藤波がかねて提唱している「若手選手の活躍の場」作りとして動き出した「DRAGON SRADIUM」構想へもつながる新企画。ベテラン選手と若手選手によるタッグを中心とした編成となっている。
試合前には参加8チームが入場式を行い、その場でレック株式会社様から提供された豪華な優勝トロフィーが披露。また、今大会より試験的に選手入場時に、ドローンによる空中撮影が実施された。
▼第2試合
レックPresents DRAGON CUP 2023 1回戦
38年前(1985年)、藤波に事もあろうにリング上にて正体を名指してされてしまったスーパー・ストロング・マシンの息子「ストロングマシーン・J」がドラディション初登場。先発の樋口と激しいぶつかり合いも、体格差で苦戦。JがMAZADAに、樋口がKENSOにタッチすると、MAZADAは得意のトリックプレ-、KENSOはチョークを中心にした反則三昧とリングの空気は一変する。
10分すぎ、KENSOのストンピング誤爆をきっかけに大型コンビが不穏な空気に…。場外乱闘となると、またもや誤爆により、大型コンビの仲はガタガタ。乱戦のスキにJが2人にまとめてプランチャを投下。その後も唯一、レフェリーの場外カウントに注意を払いつつ、間一髪のタイミングでリングに滑り込み、リングアウト勝ちでMAZADA&Jが準決勝進出を決めた。
▼第3試合
レックPresents DRAGON CUP 2023 1回戦
第1次無我でデビューした倉島と竹村(現・下関市議会議員)の無我コンビが、旧平成維震軍の越中&AKIRAと対戦。無我コンビはパワフルな攻撃で圧倒し、ドラディションの“門番”こと倉島は、得意なネチネチとした寝技へと引きずり込もうと試みるが、AKIRAも越中も簡単にはリズムを崩さず、無我コンビにペースは握らせない。
ブランクの長い竹村と倉島の連係の乱れを見逃さないAKIRAが、巧みに同士討ちへと誘い、そのスキに越中のヒップアタック、AKIRAのムササビプレスを相次いで被弾した竹村が3カウントを許して試合終了。越中&AKIRAは「この勢いで優勝だって!」と、準決勝→決勝戦(11月17日、後楽園ホール)に向けて、維震軍名物の威勢の良い進軍ラッパを鳴らした。
▼セミファイナル
レック株式会社Presents DRAGON CUP 2023 1回戦
タッグトーナメントというだけでなく、30数年前の「藤原組」のメンバーに、当時はまだ生まれてもいなかったLEONAが一人、その中へと混じり、デビュー戦の相手でもある船木とタッグを結成するという異色のタッグマッチだ。
先発を買って出た藤原と船木の師弟は、互いの力量を確かめ合うような寝技、関節技の攻防で会場をわかせる。続いて登場の冨宅は蹴り技でLEONAをけん制すると、LEONAも執拗に冨宅にからみつく展開。冨宅の裸絞めから脱出したLEONAが強烈なビンタを見舞ったところで藤原組長が登場。貫禄の一本足頭突きでLEONAを黙らせる。
一進一退の攻防が続く中、冨宅にダブルアーム・スープレックスを見舞ったLEONAからタッチを受けた船木がミドルキックから藤原組長の目前でワキ固めを繰り出すと、ニヤリと笑った藤原組長は慌てずにカットする。
10分すぎ、冨宅の投げっぱなしジャーマンに耐えた船木は、首投げ→PK→ハイブリッド・ブラスターの必殺パターンで、UWF→藤原組→パンクラスと道を共に歩んだ冨宅を沈めて、準決勝へと駒を進めた。
勝利を飾るも、納得がいかない様子のLEONAは試合後に藤原組長に襲いかかり、藤原組長も驚きの表情を見せつつ応戦。場外を舞台に「年齢差44歳」となる異例の乱闘を繰り広げていた。
▼メインイベント
レック株式会社Presents DRAGON CUP 2023 1回戦
26歳の若武者・星野(ZERO1所属)は、藤波が提唱する若手育成プロジェクト「DRAGON STADIUM」にて実施されたトーナメントで優勝を果たし、今トーナメントで藤波のパートナーに抜てきされた。
170cm、78kgと小兵ながら、小気味の良い動きと闘志あふれるファイトで将来を期待されるホープだが、星野の存在を認識していない様子の長井は序盤、警戒心たっぷりに星野の様子をうかがう。
だが、おとなしかったのはその時だけ。すぐに諏訪魔と二人で星野を標的にやりたい放題。藤波との初対戦をドラディション参戦のモチベーションとする諏訪魔の挑発によって、ついに藤波がリングイン。まずは万力のようなヘッドロックで頭部を絞り上げ合いつつ、互いの力量を確かめ合っていた。
体格でもキャリアでも勝機が薄い星野は、藤波のゲキに視線のみで応えつつ、必死に堪え続け、諏訪魔の逆エビ固めに、自らプッシュアップしてエスケープする意地を見せた。そして、まるで巨大な壁のようでもある諏訪魔のブ厚い胸板めがけて打点の高いドロップキックを連発した。
だが、ピクリともしない諏訪魔は、反笑いすら浮かべつつ、長井が藤波を捕獲したのを確認すると、まるで巨大なクマが小さな人間に一撃を加えるかのようにバックドロップで豪快に星野を叩きつけで3カウント。準決勝進出は当然とばかりに勝ちどきをあげつつ、長井ともどもさっさと退場した。
1回戦でトーナメント敗退となった藤波は、大の字となった星野を介抱しつつ、自ら抱き起しては、若武者の健闘を称える。
試合後にマイクを握った藤波は「本日はドラディション大阪大会にご来場いただき、本当にありがとうございました。ドラディションが始まって15年、このATCホールには特別な思いがあります。今回、初めてのタッグトーナメントということで、ドラゴンスタジアムで勝ち上がった星野君をパートナーにして挑みました。結果は仕方がない、相手は諏訪魔と長井ですから……。よくやりましたよ。彼はZERO1の星野と言います。よーく覚えてください。彼は絶対に伸びます! 期待しててください!。本日はありがとうございました」と挨拶した。
試合結果
腕固め
樋口和貞
リングアウト勝ち
ストロングマシーン・J
越中詩郎
ムササビプレスから
片エビ固め
倉島信行
船木誠勝
ハイブリッドブラスターから
体固め
藤原喜明
藤波辰爾
バックドロップから
体固め
長井満也
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