大会のポイント
「DRAGON FOREVER 〜 TATSUMI FUJINAMI 60th Anniversary 」が後楽園ホールで行われ、1,297名のファンの前で熱い闘いが繰り広げられた。
昨年12月に還暦を迎えた藤波選手は、第1試合とメインの2試合に出場。コンディションも抜群な60歳・藤波辰爾がプロレスの真髄を見せつけた。
*ビル・ロビンソン追悼10カウント
3月3日に逝去した、ビル・ロビンソン氏の10カウントゴングが行われた。U.W.Fスネークピットジャパン代表の宮戸優光氏が遺影を持ち、藤波選手をはじめとした縁のある選手がリング上に集まり、テンカウントが鳴る中、会場のファンと共に黙祷を捧げた。
第1試合 レッドドラゴンvs金本浩二の5分1本勝負
短い時間の中、藤波はドラゴン殺法連発、金本もフェイスウォッシュ、ムーンサルトと、ハイスピードで攻め込む。密度の濃い5分間があっという間に終了。藤波辰巳に憧れプロレスラーになったという金本は「5分は短すぎました。藤波さんが70歳になっても80歳になっても、僕が中学の頃に憧れた藤波さんに変わりないんです!今日は感無量でした!」とマイクで想いを伝えた。藤波も満面の笑顔で金本の気持ちに応えた。
第5試合 ノアの天才丸藤に、デビュー4戦目となるLEONAが胸を借りた
特別リングアナウンサーとして、ミュージシャン円道シャーク一成氏が、クールな音楽と共に、LEONA、丸藤をコール。LEONAが丸藤を、懸命に自分のペースに引き込もうとするが、サラリとかわされ、反撃を受ける。LEONAも高打点のドロップキック、ダブルアームスープレックスを繰り出すが、丸藤のペースは崩れない。最後は不知火で倒れたLEONAを丸藤が無理矢理引き起こし試合を強制続行。LEONAはエルボー連打で最後の攻撃を仕掛けるが、丸藤はヒザ蹴りでLEONAの動きを止め、パーフェクトフェースロックでギブアップを奪った。
試合後、LEONAは丸藤に再戦を直訴。
メイン 還暦藤波&65歳の藤原タッグが初参戦の杉浦(ノア)と齋藤を迎撃
藤波がピンクのジャンバーで入場。試合前に還暦を祝う花束贈呈が行われた。
ドラディション初参戦となるノアの杉浦貴が、齋藤とのタッグで藤波、藤原組と対戦。試合は、グローバル・タッグリーグで優勝し波に乗っている杉浦と、本日2試合目の出場となる藤波の、がつがつとしたぶつかり合いからスタートした。中盤から、力と技で還暦タッグを圧倒した杉浦、齋藤組に、藤波、藤原は巧みな連携と、相手のスキを突く熟練した攻撃で応戦。最後は、藤波が杉浦を押さえる中、藤原が齋藤を、電光石火のワキ固めで捉え、一気にギブアップを奪った。
試合後、マイクを持った藤波が、来場してくれたファンにお礼のメッセージを伝えると、藤原も「藤波さん、還暦おめでとうございます。僕も先日65歳になりました」と祝いの言葉を贈った。
最後は、プロレスラー藤波を影で支えてくれてきた伽織夫人に、藤波がサプライズで花束を用意。母の日にということで、LEONAが花束を贈呈した。
ドラディション恒例の出場選手の記念撮影が行われ、大会の幕がおりた。
試合結果
時間切れ引き分け
ジャーマンスープレックス ホールド
AKIRA
ムササビプレスから
片エビ固め
NOSAWA論外
セントーンから
体固め
パーフェクト
フェースロック
初代タイガーマスク
ハイブリッドブラスターから 体固め
長井満也
藤波辰爾
ワキ固め
杉浦貴